インベストメント・フレームワーク

米国のヘルスケアサービスの事例

米国のヘルスケアセクターにおける環境、社会、ガバナンス(ESG)の課題について、弊社グループは独自のアプローチで分析しています。

長年の経験に基づくもの

キャピタル・グループのアナリストは、在籍期間が平均14年と長く*、セクターごとにESGの最重要課題を特定し独自のインベストメント・フレームワークを用いて分析しています。これは、企業調査、主要なESG課題の把握、経営陣との対話を行う際のツールとして機能しています。

ポートフォリオ・マネジャー兼米国ヘルスケアサービスセクターアナリストのシェリル・フランクが、価値の創出、あるいは毀損につながる重要な課題に対する見解を語ります。

重要な要素を見極める

アナリストは、他国の同セクターの動向、独自の調査、サステナビリティ会計基準審議会(SASB)が特定した問題点、企業との対話に基づいて、米国企業用のフレームワークを作成しました。

多岐にわたるESG課題のうち、アナリストは最重要課題として、利用者・患者に対する福祉とコーポレートガバナンスを特定しました。

環境

  • 気候変動リスク

  • 天然資源管理

  • 公害および廃棄物管理

  • 環境要因に係る機会

社会

  • 人的資本管理

  • 利用者・患者に対する福祉

  • 社会的要因に係る機会

ガバナンス

  • コーポレートガバナンス

  • 企業行動

利用者・患者に対する福祉

アナリストは、利用者に対する福祉を考える上で、利用者・患者の安全性、適正な価格とサービスへのアクセス、個人情報保護という3つの重要な要素があると結論づけました。

コーポレートガバナンス

アナリストは、ESGへの企業の取り組みに影響を及ぼす可能性のあるガバナンスの重要課題として、倫理、誠実性、説明責任を挙げました。

経営の質、倫理、説明責任

 

投資における着眼点

長期的な投資の成功には、誠実な経営がなされているかを見極めることが不可欠です。経営倫理は、他のすべてのESG課題への姿勢を判断するための重要なレンズとなります。

 

ベストプラクティス:

  • 経営陣のインセンティブが患者の治療結果にリンク

  • 法令・規制遵守の精神を持つ企業文化

  • コミュニティサービスと社会福祉に根ざした企業文化

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進化し続けるアプローチ

ESG分析プロセスの3要素のひとつである、インベストメント・フレームワークは継続的に進化しています。モニタリング・プロセス、エンゲージメントおよび議決権行使を通じて常に新しい情報を取り入れています。

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*ヘルスケアサービスのインベストメント・フレームワークに携わった7名の株式・債券アナリストの平均経験年数。 2020年6月30日現在。