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株式市場の回復局面における心構え

株式市場の下落を不安に感じるのは珍しいことではありません。しかし、弱気市場は非常に苦しいものですが、時として投資に適した機会ともなり得ます。長期的な計画を立て、それを忠実に守る勇気と信念を持った投資家は往々にして、市場が持ち直したときに報われてきました。


本稿では、株式市場の回復局面に関する過去の事実と、投資をするうえで避けるべき過ちに焦点を当て、今後の参考になる考え方を紹介します。


株式市場の回復局面に関する3つの事実


事実その1:回復期は低迷期よりはるかに長く、強い


幸いなことに、弱気市場は回復期に比べて短期間で終わる傾向にあります。株価の下落は永遠に続くわけではありません。実際、長期的な株価に対する弱気市場の影響は、強気市場に比べてはるかに小さいものです。


過去の株式市場の下落が起こった状況はそれぞれ異なりますが、1950年以降の米国の弱気市場の期間は平均12ヵ月でした。一方、強気市場の平均期間はその5倍以上となっています。


リターンの差も同様に大きくなっています。強気市場の累積リターンは平均265%に上りますが、多くの場合一本調子で上昇したわけではありません。市場の回復過程では、悪材料やボラティリティ上昇、一時的な株安などが起こり得ます。それでも、雑音に惑わされることなく、計画に沿って行動できる投資家は、やがて来る株価回復局面で恩恵を受けることになります。



過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。投資の価値および投資収益は減少することも増加することもあり、当初投資額の一部または全部を失うことがあります。本情報は投資、税務もしくはその他の助言の提供、または証券の売買の勧誘を意図するものではありません。

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