お客様に安定的で継続性のある投資成果をご提供する責務を全うするにあたり、一人で運用を任されている担当者が引退した場合に、どうすれば優位な運用実績の継続が確保できるのだろう、という重要な点を自問したのです。
この時に画期的な方法が生まれました。ポートフォリオを分割し、複数の運用担当者に割り当てることで、一人の運用者に過度に依存するリスクを回避する運用手法が開発されました。
この手法は、キャピタル独自の運用手法として「キャピタル・システム」と呼ばれています。個々の運用担当者の最も確信度の高い投資アイデアを融合することで、ポートフォリオ全体として投資アイデアの多様化とリスクの分散が図られます。これによって、あらゆる市場環境で変動性の低い運用をご提供することを可能にしています。
キャピタル・システムでは、投資スタイルが異なりお互いに補完的な強みを持つ運用担当者がチームを組むことで、投資アプローチの多様性が促進されます。
マルチマネジャー・アプローチのメリットは、単純な数値を考えれば明らかです。あるポートフォリオを単独で運用する優秀な担当者が120個の投資アイデアを持っていたとしても、それを1人で追いかけるには大変な数です。一方で、4名の担当者がポートフォリオを分けて運用した場合には、各自の最も確信度の高い30個のアイデアを徹底的に調べ上げることができるわけです。これこそがキャピタル・システムの強みということになります。
上図は情報提供を目的として作成されており、数や割合は実際とは異なります。
キャピタルの運用戦略の中でも最大規模の残高を誇り、歴史の長い運用戦略のひとつであるニューパースペクティブ運用 (グローバル株式) を一例としてご紹介します。下のグラフは、48年前に運用を開始したニューパースペクティブ運用と全世界株式に10,000米ドルを投資した場合の試算結果を示しています。
過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
2021年6月末現在
*1. ニューパースペクティブ運用コンポジット (運用報酬等控除前) 出所:キャピタル・グループ
*2. 2011年9月末以降はMSCI ACWI (税引後配当再投資)、それより前はMSCI World (税引後配当再投資) 出所:MSCI
市場の下落局面で損失が少ないということは、長期の上昇を想定した場合より多くの利益が期待できることを意味します。また、安定性のある運用は、投資家が長い期間において投資方針を維持することへの一助となります。
ここで、市場が世界的に大幅に下落した過去の例を見てみましょう。ニューパースペクティブ運用と全世界株式の市場の上昇局面と下落局面における運用実績を比較しています。ご覧の通り、ニューパースペクティブ運用は下落局面におけるダウンサイド・リスクが低減されており、さまざまな市場環境において良好な実績を達成してきたことがお分かりいただけます。
過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
リターンは米ドルベース。2021年6月末現在
*1. 2011年9月末以降はMSCI ACWI (米ドルベース、税引後配当再投資)、それより前はMSCI World (米ドルベース、税引後配当再投資) を使用。出所:MSCI
*2. ニューパースペクティブ運用コンポジット(運用報酬等控除前)。超過収益は、同コンポジットと、2011年9月末以降はMSCI ACWI (税引後配当再投資)、それより前はMSCI World (税引後配当再投資)とを対比し幾何計算で算出
出所:MSCI、キャピタル・グループ
現在も革新的な運用アプローチとしてあり続けるキャピタル独自のマルチマネジャー・システムは、キャピタルの投資の成功にはなくてはならないものです。他社とは一線を画し、戦略に多様性を持たせる当システムは、長期的に優位な運用実績の実現に導きます。
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